リンカーン・カレッジのご紹介に続いて、大学院のフラットを紹介します。私が住んでいたのは、カーファックス・クォーター(Carfax Quarter)という建物で最近新しくリフォームされた部屋です。カーファックス・タワー(Carfax Tower)という観光名所の隣にある秘密基地のようなところです。玄関はオートロックなので、鍵を忘れると中にいる友人に連絡して、開けてください!と頼むこともしばしば、お互いに開けてあげたり、開けてもらったりと支えながら生活していました。家賃ですが、カーファックス・クォーターは月額10万以上(生活費の50%を占め、カツカツの生活をしていました)。学生のための寮ですらこの値段なので、2年目からは、仲の良い友人2〜3人とルームシェアをする人も結構いました。
共同キッチン
1つのエリアに個室が4部屋あり、4人ごとに共同キッチンを利用できます。キッチン兼ダイニングルームは景色もよく、快適です。ここで勉強をしたり、団らんをしたりと楽しく過ごしていました。掃除をしてくれるスタッフもいるので、常にピカピカです。学部生のキッチンはかなり悲惨な状態のようですが、大学院生は「大人」な方が多いので、キッチンも比較的きれいです。汚したり、壊したりして放置すると、掃除の担当者からお叱りのレターや警告文が届きます。部屋のドアの下から、「ポット壊したの誰ですか?」といった紙が入れられたりして、犯人探しが始まったりもしました。そして、学生寮でよくあることといえば、火災報知器の暴走です。
火災報知器が頻繁に鳴ることは、オックスフォードあるあるです。かなりの大音量の火災報知器が鳴り響き、耳を覆いながら警報がとまるのを待つことを何度もしました。実際に火災が起きたときに、また誤報か、、となってしまうかと思いますが、一回誰かがキッチンで小さな火を出してしまったときには、同じエリアの友人とコレは本物らしいので外に避難しようといった感じで慌てて避難したのを覚えています。
勉強デスク
日中は図書館やカフェで勉強することが多かったのですが、一人で集中したいときや、早朝、夜遅くには自室で勉強します。イギリスには必要最低限の物しか持っていきませんでしたが、お気に入りの文房具は日本から持っていきました。イギリスはAmazonがありますし、学生街なので文房具等、何でも揃うのですが、使い慣れた文房具(ボールペン:オックスフォードの試験はボールペンで回答を書きます)があると勉強がはかどる気がします。現地調達でも勿論、問題ありません。コピー機は寮にはないので、カレッジの図書館で印刷していました。
文房具以外にもっていったものはApple製品です。Mac Pro, Ipad, Air podsは勉強のマスト・アイテムでしたので、持参しました(イギリスでも勿論購入可能です)。大学寮は学部生寮に比べて静かですが、突然パーティが始まることもしばしばありましたので、ノイズ・キャンセリング機能が優れているAir Podsは重宝しました。オックスフォード留学をされる方の目的は学問だと思うので、まずは勉強に集中できる環境を整えることが必須です。
第4話はカレッジのハイ・テーブルでのフォーマル・ディナーについてお話します。