カレッジのフォーマル・ディナーはワクワクします。自分のカレッジのみならず、友人の誘いで他のカレッジのフォーマルにも参加することができます。今回、参加したのはハートフォードカレッジ(Hertford College)のフォーマル・ディナーです。残念ながら、コロナ禍のため、コース料理ではなく、お弁当スタイルのディナーでした。ドレスコードはフォーマルな服装+ガウン着用。リンカーンと同様、教諭らがホールに入ってきたら、木槌の合図で起立。ラテン語のお祈りが始まり、食事開始です。
会話の内容は基本的にリーディング・リストどれくらいある?エッセイは?修論のテーマは?授業は面白い?などなど勉強系から、部活の話など色々です。硬い話はあまりせずにリラックスしたディナーでした。
リンカーン・カレッジに比べると少し広め、シンプルで落ち着いた印象を受けました。ロウソク立ては美しく、ハートフォードカレッジ出身の著名人の肖像画にみられながら食事を楽しみました。
Hertford Collegeの紹介をします。Hertfordは最も古いカレッジの一つで、「溜息の橋」があります。多くの観光客や他カレッジの人も訪れる人気のカレッジです。大学院生は、基本的にカレッジに住まずに大学院生用の寮などに住みます。著名人の中で一番有名なのは、イギリスの哲学者のトマス・ホッブズ(Thomas Hobbes)です。Hobbesは近代哲学の創始者の一人とされ、1651年に書かれた著書『リヴァイアサン』でよく知られています。オックスフォードのハートフォード・カレッジの前身であるマグダレン・ホールに通っており、スコラ哲学と数学を学んだとされます。
オックスフォード生でないと、ホールで食事をする機会はないのかというとそういうわけではありません。オックスフォードの学生を「体験」することが可能です。Hertford Collegeは夏休みに学生が自宅に帰っている時期に、英語コースやサマーコースを開催しています。サマープログラム期間中の留学生は、カレッジの寮や食堂を利用することができます♫
The Marqueeと呼ばれる大テントがカレッジの中庭にあります。クリスマスの時期に聖歌隊による合唱が行われていました。このMarqueeでは、ポップアップのアフタヌーン・ティーや簡単なお菓子も販売されています。大学院生は同じコースに色々なカレッジ所属の学生がいるので、互いにカレッジを紹介したりするのは結構楽しいですよ♫