はじめまして、和(なごみ)と申します。オックスフォード大学院グローバル・ガバナンス・ディプロマシー(GGD)の修士号を取得した際の留学経験をこちらのブログに共有することにしましたので、是非楽しんで読んでいただければ幸いです♫
それでは、緊張でドキドキの社会人英国留学の始まり始まり。イギリスが大大大好きな私は、ヒースロー空港に到着した瞬間、やっと憧れの国にこれた!と心弾んだのを覚えています。映画では何度も聞いていた、地下鉄の【MIND THE GAP】の放送も生で聞けて、これこれ!と涙が出そうなほど嬉しかったです。とにかく英国に関する知識だけは蓄えている頭でっかち、でも英国経験は皆無の私の最初の目的地はOxford。大学院留学にやってきたので学問と語学力強化が最優先。気を引き締めて、大学院生活、開始です。
まずは、入学式。憧れのガウンを着て、準備万端。オックスフォードの入学式は、マティキュレーション(Marticulation)と呼ばれ、学位コースを履行する学生がオックスフォード大学の一員として正式に認められる伝統的な儀式です。ドレス・コードはサブ・ファスク(sub fusc)と呼ばれるアカデミックな服装で、ラテン語のsub fuscus(黒褐色)を由来としています。
まずは、指定の時間に自分が所属するカレッジ(College)に集合し、出欠確認をします。その後、カレッジの新入生全員で全体写真撮影。ここでカレッジとは?と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、簡単に説明すると、映画ハリポタのフリフィンドールといった寮のようなもので、学部生の居住地でもあり、チュートリアル(Tutorials: オックスフォード流の教育方法)の実施場所でもあります。大学院生も各々カレッジに所属し、カレッジの食堂や施設を利用することになります。カレッジによって何百年もの歴史のあるものや、比較的最近できたモダンなカレッジ(大学院生用のカレッジに多い)があり、雰囲気が全く違うのでカレッジ選びは真剣にすることをおすすめします!
カレッジでの写真撮影が終わると、いよいよDean(カレッジ長)の先導のもと、オックスフォードの街中を集団登校のような形で移動し、入学式の会場であるシェルドニアン・シアター(Sheldonian Theatre) に向かいます。移動中に、マスコミや学生のご両親等がカメラを手にバシバシと写真・動画をとるので、ちょっとした有名人気分です。会場に着いたら、しばらく外で列に並び、列が整ってから、同じ儀式に参加する他のカレッジ生と一緒に席に着きます。儀式自体は5分くらいの短いもので、ラテン語で始まり、副学長による英語のスピーチで終わります。ラテン語を聞いたときには、噂に聞いていたラテン語!と嬉しくなったのを覚えています(意味はさっぱりわかりません)。儀式が終わると、晴れて正式にOxford大学の一員です。
Marticulation後は、大学院のDepartmentに移動し、教授と大学院コースの学生との写真撮影が行われました。大事なイベントなので、プロカメラマンがばっちり待機しています。日常でガウンを着ることなんてほぼないので、みんなテンション高めだったのを覚えています。さぁ、またまた写真撮影の時間だぞと思っていると、教授の一人が「ガウン忘れた!」と突然言い出し、カメラマンも、教授とはいえ、その格好では写真は撮れないと一喝。その教授は大慌てで家まで取りにいきました。教授は学生とは異なる特別なガウンを着ているのですが、「普通」のガウンしか持っていなかったのです。忘れたからいいやでは済まされない、まさに伝統を重んじる場所にきたんだなぁと改めて思いました。ドレスコードはそれほど、大事!
ちなみにですが、オックスフォードの教授となると恐そうと思う方もいるかもしれませんが、心配しなくても大丈夫です。みんな人間です!中には「天才」や「風変わり」な教授もいますが、いろいろな方と接する機会だと思って楽しむのがベストです。一連の儀式やら写真撮影会が終え、これでMarticulation Dayは終わりです!
続いて第2話は、私が所属していたカレッジについてお話します。